ABOUT US
MADE IN TOKYO T-SHIRT brand "ZA TOKYO" made by a cut-and-sew maker that has been in business for 108 years in Tokyo
東京・本所の創業108年目のカットソーメーカーがつくるMADE IN TOKYO T-SHIRT ブランド「ZA TOKYO」(座 東京)。
裁断、縫製、仕上げまで東京という「座」において
妥協のないモノづくりを行います。
何十年も掛けてオリジナル開発した世界唯一の素材は肌が透けない、それなのに柔らかく肌に優しい画期的な生地です。
洗濯後の型崩れもなくまさに究極のTシャツ。
108年の月日をかけて構築した英知と技術を結集し、心をこめてお届けします。
MANUFACTURING PROCESS
1. 生地の編み立て
「ZA TOKYO」のTシャツのために特別にコンディショニングされた天竺(Tシャツ生地)編み機です。
不可能とされた異番手撚糸の編み立てを見事に成功させた世界で唯ひとつの専用編み立て機です。
時間を掛けて丁寧に編み立てを行って行きます。
2. 裁断
染め上がった生地はパッケージをはずして1日寝かせます。
これは熱でセットされた生地を出来だけナチュラルな状態に戻すためです。
これにパターン(型紙)をレイアウトして大きめに生地をまずカットして行きます。
これを何枚か重ねて身頃、袖、衿などパーツ毎に細かく裁断をして行きます。
すべて手作業により精密な作業を行って行きます。
3. 縫製
各パーツ専用ミシンにより丁寧に縫製をして行きます。
「ZA TOKYO」で使用するのはロックミシン、2本針ミシン、バインダーミシンなどです。
卓越した職人技が冴えます。
4. 仕上げ
キズなどがないか慎重に検品をしながら1枚1枚、サイズスペックにもとずきアイロンで仕上げをして行きます。
出来上がった製品は畳んで袋に入れて完成です。
鐘百繊維工業株式会社は私の祖父、山本八百次郎が1913年(大正3年)に現在地である江戸・大川端(隅田川)の本所石原町1丁目にて創業しました。
当時より丸編莫大小(メリヤス)生地の編み立てから製品(Tシャツなどのカットソー)までの一貫生産をしていました。
当時から戦後にかけて本所(今の墨田区南半分)には1000社以上の莫大小会社がありました。東京、いえ日本でも屈指の地場産業だったのです。私が小学校の頃はクラスの半分近くが莫大小屋の子供でした。
しかし今では工場の地方移転や海外製品の台頭によって東京製製品は本当にごくわずかになってしまいました。
その中で鐘百繊維は変わらず裁断・縫製から仕上げまでを東京で行っています。目の行き届く心のこもった繊細なモノづくりを守っています。
私はこれまで300以上のアパレルや雑貨ブランドのモノづくりに携わって来ました。それは子供の頃からの家業で自然に身についた知識や大学で学んだデザインやシルクスクリーンのスキルがとても役に立って来たおかげでもあります。
ただ100%満足出来るモノづくりは難しいものです。
納期やコストなどとの勝負があるからです。
ここ数年、私はコストを考えずに100年以上の伝統の中で構築されたモノづくりのデータや
ノウハウ、スキルを全開した満足出来る製品づくりをしたいと強く思ってきました。
私を育んでくれたこの東京で。
それを子供の頃から毎日着ていた、そして今でも大好なTシャツで実現しようと思ったのです。
・コットン100%生地が繊細で柔らかくて心地よい。
・肌が透けない。
・カッコよく見えるシルエット。
・幅広いコーディネイトが出来る。
・丈夫で洗えば洗うほど着やすくなる。
などです。
シルエットはパターン(型紙)により改善、実現が可能です。
しかし生地は繊細で柔らかいとなると細い番手の糸を使って、と言うのが今までの常識です。となると肌が透けないようにする事と矛盾が生じてしまいます。肌が透けないためには太い糸を使って厚い生地を使用しなければなりません。
けれどほぼ硬く柔らかさや繊細さには欠けるのです。生地が柔らかくて繊細でかつ肌が透けないでカッコいいシルエットのTシャツをつくらないといけません。
そこでいろんな番手の糸を使って試編みをする試行錯誤が始まりました。
まずは同じ番手の単糸(1本の糸)を双糸加工(2本撚る)して編み立てをはじめましたがこれは市場に出回っている既存の生地と大差はありませんでした。そこで番手の違う糸を撚糸加工して編み立ててみたのです。ところが編み機のトラブルが続出。すぐに止まってしまうのです。
挫折しました。
色々考えた末、まずは糸を特別に紡績してみました。
そして撚糸して編み立て。何メーターか編み上がったところで機械が止まりました。やはり既存にコンディショニングされた機械では無理だったのです。機械の改良を始めました。他の生地の編み立てと兼用するのではなくこの生地のために専用にコンディショニングをしました。
そしてやっと1反丸々編む事に成功しました。
適度な厚い風合いと柔らかさと優しい風合い。望んでいた品質のものが出来上がりました。
涙がでました。
この生地を使ってこれから色々なTシャツをつくってみたいと思います。
まずは無地T、ポケットTなどをZA TOKYO(座・東京)からお届けします。
私は100%の満足はしていません。お客様の御意見や御希望など
また色々参考にさせていただき日々改善して行きますので何とぞよろしくお願い申し上げます。
鐘百繊維工業株式会社
代表取締役社長 山本和弘
1958年3月31日、東京・本所の莫大小(メリヤス)会社3代目として生まれる。
早稲田実業(早実)中・高から日本大学藝術学部(日芸)デザイン学科にてヴィジュアルコミュニケーションやシルクスクリーンを学ぶ。
卒業後、アパレル勤務、アメリカ遊学を経て鐘百繊維工業株式会社(かねひゃくせんいこうぎょう)代表取締役社長。
大小300以上のアパレルや雑貨ブランドの立ち上げから企画開発、生産に携わる。
「東京でつくる地球上でもっとも着やすいTシャツ」を目指して世界唯一素材を開発。
MADE IN TOKYOブランド「ZA TOKYO」をスタートした。